変数とデータ型
前回の講座の最後のエラーの原因を説明するのに、変数とデータ型について説明する必要があります。
変数?データ型?何ですかそれ?
変数とは、値を格納する箱だと考えてください。値を格納した箱は再利用可能で、値を再度格納することもできます。
変数は
のように宣言し、この宣言以降から変数を変数を使用することができます。しかし、変数名にはルールがあります。
・一文字目は英字かアンダーバー ( _ )
・二文字目以降は英数字かアンダーバー ( _ )
・予約語(プログラミング言語において、あらかじめ決まった綴りで意味を持つ単語)
また変数にはデータ型というものがあり、変数にどの様なデータが格納されているかを表します。
データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|
int | 整数 | 123 |
float | 小数点を含む数値 | 1.23 |
str | 文字列 、シングルクォーテーション ( ‘ ‘ ) もしくはダブルクォーテーション ( ” ” )で囲む | ‘abc’ “123” |
bool | 正誤判定、True もしくは Falseで表現する | True , False |
list | 配列、角括弧 ( [ ] )で要素を囲む 要素かんはカンマ( , )で区切る | [123 , ‘abc’ , True] |
つまり、前回の
print(‘Hello World!’)
は「Hello World!」という文字列を出力するプログラムでしたが、
print(HelloWorld)
は「HelloWorld」という宣言していな変数を出力するプログラムであった為に、
NameError: name ‘HelloWorld’ is not defined (HelloWorldは未定義である)
とエラーが出ていた訳です。
同じものを出力している訳ではなかったんですね!
算術演算子
次に計算に用いる基礎的な算術演算子についてです。
算術演算子? 算数の+(プラス)とかー(マイナス)とかのことですか?
そうです。基本的な算術演算子として以下のようなものがあります。
算術演算子 | 説明 | 例 |
---|---|---|
+ | 加算、足し算 | 1 + 2 = 3 |
– | 減算、引き算 | 2 – 1 = 1 |
* | 乗算、掛け算 | 1 * 3 = 3 |
/ | 除算、割り算 | 6 / 2 = 3 |
% | 除算、割り算の余り | 7 % 2 = 1 |
** | べき乗 | 3 ** 2 = 9 |
練習
上記の算術演算子を実際に使ってみましょう!
二つの変数も宣言、算術演算子で計算、printを用いて出力してください。
変数名、値は好きな名前、値で構いません。出力された計算結果が正しいことを確認してください。
num1 = 3
num2 = 4
print(num1 + num2)
print(num1 - num2)
print(num1 * num2)
print(num1 / num2)
print(num1 ** num2)
演習問題
応用問題として、自身のBMI指数(Body Mass Index : 肥満度合いを示す数値)を求めてみましょう。
BMI指数は以下のような計算から求めることができます。
BMI指数 = 体重(Kg) ÷ 身長(m) × 身長(m)
BMI指数、体重、身長用の変数をそれぞれ宣言し、BMI指数の変数を出力するプログラムを書いてみましょう。
クリックして解答例をみる
height = 1.77
weight = 65
BMI = weight / height ** 2
print(BMI)
※解答例の身長、体重は筆者のものです。あくまでも解答例であり、この計算法のみが正解ではありません。
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